ヴァルヴレイヴ元ネタ(2)北欧神話編

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※1期終了時点、2期開始前の考察となります。
例によって勝手なこじつけ解釈となります。

■ルーンについて

ハルトに出現するルーン

U(ウル)、R(ラド)

最初にエルエルフに噛みついたときに目の中に現れたルーン文字。
Uは「野牛」、Rは「乗り物」または「車輪」を表す。詳細は不明。
(作中ではショーコ=牛として描かれている部分があるためUはショーコと関連している可能性はある)

N(ニイド)

発作時に顔に現れるクロス型の模様。
ルーン文字ではクロスの形をしているのはG(ギョーフ)とNがあるが、Gが「贈り物」で「N」が「必要性」「欠乏」「飢え」を意味していることを考えると(ピノの「オナカスイタ」ともあわせて)Nのほうだろうか?

VVV機に刻まれているルーン

P(ペオーズ)

VVV機の顔部分に左右対称で描かれている黒い線。形としてはPのルーンが最も近い。
Pは「ダイスカップ」を表しているとされ、転じて「賭博」「秘密」や「秘密を明らかにする」を意味すると言われる。
→「世界を曝く」?

S(シゲル)

VVV機背部でRAVEエンジンを覆っている部分のスリット。
Sは「太陽」を意味する。人工太陽との関係だろうか。
また「曝く」という言葉は通常の「暴」ではなく「曝」の字を使っているが、曝という字には「日光にあてる」の意味がある。

その他のルーン

K(ケン)

ショーコの髪留めの形。
Kは「たいまつの炎」を意味する。ショーコは漢字で「照子」であり、国を導く光でもあるのでしっくりくる。
また、形を90度回転させるとアルファベットの「V」になる。

I(イス)

リーゼロッテの耳飾りの形。
Iは「氷」を意味する。やや強引ではあるが、ショーコの髪留めと対になる「左右対称の装飾品」であるため関連させて考える。
リーゼロッテとエルエルフが最初に会ったのは雪の中であり、リーゼロッテは幽閉中の身であるため意味は通じる。

また、KとIはそれぞれ北欧神話における原初の炎と氷を表す。炎と氷が交わったことにより巨人ユミルと雌牛アウドムラが現れたとされる。
この巨人がVVV機のモチーフだろうか。雌牛についてはこれも「牛=ショーコ」で考えることもできるが「炎」と重なってしまうため保留。

■人物について

カイン

オーディン

ルーンとの関係
北欧神話でのルーンは主神オーディンが発見した(作り出した)といわれる。
隻眼
オーディンは知恵を得るためにミーミルの泉の水を飲み、代わりに片目を失ったとされる。
カルルスタイン機関
オーディンの宮殿「ヴァルハラ」がモチーフか。ヴァルハラは戦死者の霊を集めて戦わせ戦争に備えるための館であるが、カルルスタイン機関も戦いが試験になっており、構成員は身寄りをなくし本来の名前を失った者達であり、社会的には「一度死んだ者達」と言うことができる。
サキとの関係
オーディンの乗る馬「スレイプニル」は八本足の馬である。これはサキの乗るVVV4号機が八つの足を持つことと一致する。
また、スピンオフでは「サキ=ワルキューレ」として例えられており、ワルキューレがオーディンに仕えていることとも関係するのではないか。
さらにオーディンは詩文の神でもあり、吟遊詩人の守護者でもある。5話の歌で状況を伝えたり12話の少年に昔を語るサキには吟遊詩人的な側面を感じる。
プルー、ピノとの関係
オーディンの飼う動物にはワタリガラスの「フギン」「ムニン」と狼の「ゲリ」「フレキ」がいる。
フギンとムニンは世界中の情報をオーディンの元へ集め、ゲリとフレキの名は「貪欲なもの」を意味する。
VVV機に八咫烏のエンブレムが描かれていることと、「情報」という要素を踏まえると二人の妖精はフギンとムニンがモチーフの一つではないかと思われる。
(妖精達の性格を考えるとゲリとフレキも元にはなっているだろう)

クリムヒルト

名前の元ネタは『ニーベルンゲンの歌』に登場するクリームヒルトからと思われる。関連は不明。

■1号機・2号機の妖精について

ピノ

フレイヤ

性への興味
フレイヤは性的に奔放な性格とされる。
カインとの関係
フレイヤとオーディンの妻であるフリッグはしばし混同・同一視される。
(ワーグナーの楽劇『ニーベルングの指輪』ではフリッカ(フリッグ)とフライア(フレイヤ)は姉妹である)
またフレイヤはオーディンと戦死者の霊を分かちあっているとされる。
→咲森のVVVパイロットとカルルスタイン?
不死を与えるもの
神話に登場する『黄金の林檎』は食べた者に不老不死を与えるとされる。
黄金の林檎は北欧神話においては女神イドゥンが管理しているが、『ニーベルングの指輪』ではフライア(フレイヤ)が管理していることになっている。
(余談ではあるが、BD1巻特典のゆーげん氏のピンナップカードイラストには林檎が描かれている)

プルー

フレイ

ピノとの関係
フレイとフレイヤは兄妹(双子)の関係にある。
妖精のような容姿
フレイは妖精の国『アルヴヘイム』の王である。

なおフレイのシンボルは「男根(巨根)」であり、インド神話のシヴァがリンガ(男根)をシンボルとしている事と共通している。

■三人のヒロイン(=ショーコ、サキ、リーゼロッテ)について

ヒロイン三人のモチーフは運命の三女神「ノルニル」だろうか。
ノルニルのうち長女ウルドと次女ヴェルダンディーはルーンを刻むものであり、三女のスクルドはワルキューレである。
「サキ=ワルキューレ」と考えれば「サキ=スクルド」であり、残る二人はルーンに関係する者といえるだろう。
残る二人のどちらがウルドでどちらがヴェルダンディーかは曖昧ではあるが、最年長がウルドであることを考えれば「ショーコ=ウルド」で「リーゼロッテ=ヴェルダンディー」か。

ノルニルはウルズの泉のほとりに住み、世界樹イグドラシルの根に泉の水をやっているという。
イグドラシルは銀河帝国、あるいは「世界の裏側」に例えられるだろうか。イグドラシルの根は三またに分かれて三つの国に下りているというが、これは作中の三国(ジオール、ドルシア、アルス)のモチーフか。